カートといえば、遊園地のゴーカートを思い浮かべる不心得な輩が居るそうな。いえいえ、レーシングカートはヒールに片手にジュースという感じでドライブできるものではありません。マラソン並のカロリー消費を知らん間に・・。立派なスポーツです。
リトルフォーミュラと称されるレーシングカートは地上高5,6cmでハイグリップのタイヤを装着し、コースによって時速100km近くのスピードで走行します。乗用車と異なり、サスペンション機構を持たないレーシングカートはそのシャーシを自らシナるさせることになります。当然コーナリング中の横Gは激しいものとなり、パワーステアリングなどのアシスト機能もないのでドライビングは乗用車のものより体力を要するものとなるのです。レーシングカートを体験すればF1ドライバーの2時間のドライブがいかに人間の限界を超えまくっているか解ると思います。
しかし、ドライバーをアシストするもの(電子制御、パワーステアリングetc)が装備されておらず、レース専用設計のシャーシとエンジン・タイヤをドライブする感覚は「!!」。
日常を完全に遠く置き去りにして趣味として、またドライビングテクニックを磨く材料としてレーシングカート以上のモノはないと考えれます。
で、レーシングカートを一言で説明するなら、重量約60kgのパイプフレームに専用のレース用ハイパワーエンジンをドッキンッグさせ、専用レーシングスリックを装着させたモノがレーシングカートです。
現在、シャーシはメインがイタリア製となっています。(ドイツ、スイス、フランスもありますが。シャーシとエンジンは数本のボルト&ナットでドッキングしているので脱着交換は10分ほどでいろいろなタイプのエンジンに交換することが可能です。つまり、レーシングカートはF1のように、シャーシ(車体)とエンジンの供給が別々なので、無限のパッケージが存在するのです。
レーシングカートはそのフレームと搭載するエンジンによってさまざまなクラスに分けられます。
エンジンの種類による分類
・K40(空冷)・・・・・・・・俗にいうベビーカート(4歳ー10歳)に使われるエンジン
・コマー(空冷)・・・・・・・・ジュニアカート(6歳ー12歳)の主力エンジンになりつつある。イタリア製50ccと60ccがあるが日本では60ccが主流
・KT100J(空冷)・・・・・ジュニアカートの主力であったが製造中止され、今後はコマーに移行していくものとおもわれる。
・KT100(空冷)・・・・・・日本で一番メジャーなエンジン。ほぼ全てのコースでレースが行われる。クラッチなしが主流。
・PRD(空冷)・・・・・・・・台湾製のエンジン。KT100と同じくローコストしかもKT100よりパワーはある。ここから始める人も多い。レースもKT100についで開催が多い。クラッチなしが主流
・PCR PV(水冷)・・・・・イタリア製のエンジンかなりハイパワーだが、レースが開催されているところは今のところ少ない。(関西圏はなし)
・ROTAX MAX(水冷)・・セルスターター付きの125ccエンジン。ワールドスタンダードになりつつある。レースは盛況でレベルも高い。
・水冷リードバルブエンジン・全日本選手権等で使用される。プロを意識したドライバーのエントリー率が高い。日本では、趣味では必要が全くない。
・ミッションカート・・・・・・・シーケンシャルのミッションを搭載したミッションカート。バイク用のYZを使用したものが主流で85ccと125ccがある。関西では、85ccのレースは開催されている。
関西圏で言えば、これからカートを始める方はKT100かPRDから始めるのがオススメ。レーシングカートは本当にさまざまなエンジンが製造され販売されてきました。現在ではレースが開催されていないエンジンもまだまだ流通していますが、レーシングカートではレースが開催されていないエンジンを所有しても練習相手もいないので結局使い道がないことになります。
これから始めるのであれば、その点をよく考慮する必要があります。